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TOEICでパラフレーズが出題される理由と2つの攻略法

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戦闘機

こんにちは、島田です。

さてさて、パラフレーズ講座の2回目となります。前回は英語力を上げてTOEICスコアを上げるのか、それともTOEICに特化した勉強をしてスコアを上げるのか、というお話をしました。

いずれにしてもTOEICの点数は上がるが、前者は鬼のように時間がかかるということを説明しました。なのでもしTOEICなどスパッと終わらせて、早くつぎのステージに進みたい方は後者の方法を取るべきだ、そしてその方法の代表格がパラフレーズ講座であるという趣旨のお話をしました。もし、ご覧になられていない場合は、今回のレクチャーを見る前に、これで200点アップ! TOEICパラフレーズ講座  からご確認ください。

さて、今夏はその肝心のパラフレーズとは何か、そして問題例と共にその攻略法についてお話ししたいと思います。

パラフレーズとは何なのか?

パラフレーズというのはある表現を別の表現で言い換えることを言います。英語で言うとParaphraseというスペルになります。 英語には同じ表現を使うことを嫌う習性があります。例えばこれは文章において顕著なことなのですが、

  1. 筆者がAという主張をした
  2. Aという主張を別の表現で言い換える
  3.  筆者がBという主張をする
  4. Bという主張を別の表現で言い換える

こんなことが頻繁に起こります。英語圏というか世界というのは人種、宗教も違う様々な人々で構成されています。だから、基本的にお互いに分かり合えないということがデフォルトになっているんです。日本で通用する腹芸のようなものは通用しないのですね。「あなた、私の言いたいこと分かるよね?」といった感じで迫ってみても、世界では「So what?」と言われて終わりです。だからある主張をしたら、それが相手にちゃんと伝わるように何度も形を変えて繰り返すことをするんです。

だから最初に英語の文章を読むとくどい、くどい。同じことを何度も言うものだから、さすがに「もう、いいよ」となるんですが、これは筆者の読者に対するマナーなんです。相手に自分の考えを伝えようとする筆者の努力と受け止めなくてはいけない。で、同じ主張を繰り返す時に、同じ単語や表現を使うと幼稚ですよね。だから、別の表現を使って言い換えるということをするわけです。

英語試験で頻出のパラフレーズ

そして、そのパラフレーズなんですが、英語の試験でも多用されます。ただし、こちらはちょっと目的が違くて、簡単に正解が見破れないようにするために使われます。例えば問題の本文でAppleと言って、設問の選択肢でもAppleと使ったら答えがすぐにバレてしまいますよね。なので本文でAppleと言ったら設問の選択肢ではFruits(果物)と言ったりして、答えを隠すことをするんです。こうすると答えを見破りにくくなります。

これが、多くの受験生がTOEICでなかなか高得点をとれない原因です。TOEICを作成しているETSという機関はこの部分の作成に非常に長けてて、心理学者などの専門家まで引っ張り出して問題を作ってるみたいです。「全く、英語の試験でそこまでするなんて冗談でしょ」と思いたいところですが、仕方ありません。相手がそう言った能力を求めている以上、それに合わせて勉強するのがスコアアップへの最短ルートなわけですから、ここは我慢しましょう。TOEICパート3・4・7で多い時では、半分近くの選択肢でパラフレーズされていることもあるようです。なので、ここをクリアしないわけにはいかないのです。次にTOEICでよく出るパラフレーズの例とその攻略法をご紹介します。

TOEICパート3・4・7でよく出るパラフレーズの例と攻略法①

ここでTOEICで出るパラフレーズの典型例を紹介しておきます。

TOEICでの典型的なパラフレーズ①

まずは1つ目の例ですが、TOEICでは何回も出ているようなものなので、上に載せているものはもうあまり出ないかもしれません。ただ、パラフレーズとはこういういったものだということをお伝えするために使っています。

左側が例えば本文で使われている表現だとして、設問の選択肢では右側の表現で言い換えられたりします。「製品コード」を「識別番号」なんて言い換えられても、知っていなければ正解するのは難しいでしょう。でも、TOEICにある程度習熟した方なら、これは常識みたいなものなのです。

これらはあくまで一対一対応(ある表現と別の表現)のパラフレーズなので、知っていさえすれば解答するのはそれほど難しいものではありません。なので頻出のものは覚えてしまうのが得策です。知ってさえいればほとんど時間をかけず、すぐに正解することができます。単語カード等を使って、コツコツと覚えるのが良いでしょう。次にご紹介する例はもう少し厄介なものです。

TOEICパート3・4・7でよく出るパラフレーズの例と攻略法②

TOEICでの典型的なパラフレーズ②

こちらは言い換え表現のところは分かりやすいように日本語にしてあります。これらのパラフレーズは一体一対応の表現になっていません。少し距離間のあるパラフレーズになります。

たとえば本文で「会社を運営する」と言ったら、選択肢では「その人は経営者だ」、と言い換えたりします。次は店のオーナーからお客さんに「ご愛顧感謝します」と言ったら、「手紙を送られたお客さんはその店で何回か買い物をした」と言い換えることがTOEICではできたりするんです。この辺りのさじ加減に慣れるのが難しいですが、慣れてしまえば得点するのが本当に楽になります。

ただ、これらは単語カードのように覚えていくという方法はなかなか難しいです。なので、ある程度の問題演習を通して慣れを作っていくという方法が良いでしょう。ただし、問題を解く際には、どのようにパラフレーズされているかが自力で分析できなければなりません。分析できれば、それが経験値として積み重なっていき、本番で問題を解く際の目を養うことができます。そして、この講座ではその目を養うための練習をしていただきたいと思っています。

それにしてもNo.5の問題なんて本当に上手いですよね。「数学を3年教えている」から「最低でも3年間は教師をしている」という具合に変換しています。僕も最初はこれらにかなり手こずりました。

パラフレーズの問題演習

というわけで、大体の感じはつかめたでしょうか。あまり長く説明ばかりしていても仕方がないので、次回からはあなたに実際に問題を解いていただこうと思います。

構成は2つに分けて、最初のセクションでパート3・4をやり、その次にパート7のパラフレーズ問題の演習をしていきます。最初から実践演習に行くのはきついので、まずは例題をこなしてもらい、その次に実践演習に移っていきたいと思います。それでは、頑張っていきましょうね。

今回は以上です。


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